所長挨拶


皆様の「かかりつけ健診機関」として

 当センターは、年間に人間ドックは約31,000人、健診は10万人以上の方に受診していただいております。健診は受けて終わりではなく、再検査や精密検査が必要になった場合は確実に受診され、生活習慣の改善に取り組み、毎年の健診でチェックを行うことで健康の維持・増進に繋げていただくといったサイクルが疾病の重症化予防には重要なこととなってきます。当センターでは、「一次・二次・三次の包括的な健康支援」を目指して、日本人の死因の第1位であるがんに関しては、早期発見と同時に適切な治療が必要となるため、専門の医療機関との連携により紹介を行い、一方、生活習慣病に関しては、再検査外来をはじめ重症化予防につながる各種外来診療を実施しております。人間ドック・健康診断・外来診療を通じて、皆様の「かかりつけ健診機関」としての生涯を通じた健康支援を提供できる体制の整備を今後とも進めて参ります。

【予防医学に取り組み 40年】

 本年度は日本赤十字社熊本健康管理センターにとって、創立40周年にあたる節目の年を迎えます。皆さまにご支援をいただき、昭和53年4月の創立以来、基本理念に“Health for all, All for health”「すべての人に健康を、健康に全力を」を掲げ、予防医学の実践施設として県民の健康を守る役割を果たすべくこれまで事業を行ってこられたことに心より感謝申し上げます。
 この間、「一次・二次・三次予防の包括的な健康支援」「生涯を通じた健康支援」を念頭に社会状況の変化に伴い予防医学を取り巻く情勢も大きく変化する中、法定健診をはじめ健康支援サービスを整備しながら事業を展開しております。

【超・超高齢化社会を見据えて健康寿命の延伸を】

 団塊の世代が75歳に達する2025年問題に関して、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上のかつて経験したことがない超・超高齢化社会を見据えた様々な議論がなされています。懸念されているのが、認知症は10人に1人とも言われ、医療や介護・福祉の需要が増える一方で供給する側の医療機関不足や担い手となる若者世代の減少、社会保障費問題などです。WHO(世界保健機関)が日常的に介護に頼らず自立した生活を送ることができる「健康寿命」を公表して以来、国もICTを活用した対策など様々な取り組みをはじめました。
日本人の平均年齢は男女とも80歳を超え、平均寿命と健康寿命の差を縮めることは、医療・介護などの費用を抑えると共にご本人の生活レベルも維持できることになります。健康寿命の延伸は、私ども予防医学を担う機関においても今後取り組んでいくべき課題であります。
4月から、平成20年度にいわゆる「メタボ健診」として導入された特定健診・特定保健指導の見直しがなされ第三期に入ります。私どもは、生活習慣が引き金となる疾病の重症化予防と運動機能低下を防ぐためのロコモ予防対策に努めさらに健康寿命延伸に寄与できるより良い予防医学サービスを提供してまいる所存です。
 これからも地域の皆さまに選ばれ支持される健康支援を目指して努力してまいりますのでこれまで同様のご指導ご鞭撻を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

日本赤十字社熊本健康管理センター 所長 緒方康博(おがたやすひろ)
●社団法人日本循環器学会認定循環器専門医
●社団法人日本内科学会認定内科医

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